籠の中のジョニー

若輩者のプロフィールのような文章

好みの曲の話

両親の影響で音楽に触れる機会が他の人の幼少期より多かったと思う。姉と兄は今でもなんらかの音楽は続けていて、自分も就職で家を出るまで楽器をやっていた。音楽は自分の中でもアイデンティティの部分であったが、今現状ではさらっと捨てた形になっている。

しかし消極的な自分だけは家族の誰かが聞いているアーティストや曲を話のネタのために聴いている節があった。今でもその感覚がほとんどではあるが、高校生くらいまでは好きなアーティストや曲の前には家族の誰か、高校生からは音楽好きの友達が基本絡んでいた。

 

今は誰かと話すために聞いていた音楽が少しづつ共感してくれる人がいなくても聴くものに変わってた。ただ本質的に曲を聞く意味はあまり変わっていない。最終的にはその音楽性への共感か驚きに対してリスペクトできる曲があれば誰かと共有したいというのが本質である。

そしてその共有したい相手がどんな人かが好みの曲に出ていると思うようになった。

単純に恋愛の曲が好きな人は恋愛体質な気がするし、ビジュアル系が好きな人はナルシストが多い気もするだろう。

 

そして自分自身の好みの曲の範囲が狭いことに最近気がついた。でも本当はわかっていたけどここ1.2年の自分の人との接し方を考えるとこの趣味と人間関係の相関がより浮き彫りになって出てきた。

昔は元々の友達に合わせて好みの曲だと思って聴いていたが、今は好みの曲に合いそうな人との付き合いを重視し始めた自分本位で狭い関係になっていた。

 

自分自身が許容できる音楽の範囲が狭い分、人間関係も狭く心開きにくい人間になっていた。

 

ヒルが先か卵が先かはこの際どうでもいい。人間関係でうまくいかない部分が有れば、間接的に今まで自分になかった音楽を聴くことをしようと思った。案外すっと気持ちが落ちつくかもしれない。